Standards for the IoT (3GPP)

3GPPでは、IOT用の規格を策定し、2020年にはLPWA(Low Power Wide Area) networkの30%のシェアをこれらの規格が占めるであろうという予測を立てています。3GPPで扱っているLPWAの規格は下記のものがあります。
(呼び方がいろいろあります)

LTE Cat.0
 
LTE Cat.M1
(eMTC)
LTE Cat.NB1
(NB-IOT)
スピード DL:1Mbps/UL:1Mbps DL:1Mbps/UL:1Mbps DL:50kbps/UL:20kbps
占有帯域 1.08-20MHz 1.08MHz 180kHz
送信パワー 23dBm 23dBm 23dBm
その他 使われてない ハンドオーバ可
自動車用
チップセット1000円程度
ハンドオーバ不可
IoT用
チップセット数百円程度

これらは普通のLTEと同じですので、距離は20kmほど飛びます。免許が必要な帯域ですので、通信が妨害されるということはありません。ただし、キャリア(Docomo等)が国からその帯域を買って、運用しているため、利用料がかかります。
Cat.0は、Cat.1と変わらないため、結局、チップセットメーカやキャリアが使うのをやめてしまっているため、実質的には使われていません。そのため、3GPPは低消費電力、低価格の規格であるCat.M1とCat.NB1を2016年3月にリリース(リリース13)してきました。Cat.M1とCat.NB1の大きな違いは、ハンドオーバをサポートしているかで、移動機器用か固定機器用かという点です。

弊社ではLPWAの分野では、900MHz帯のLoRaWAN, Wi-SUN, SigFox, HaLowなどに比べ、NB-IOTなどが有望と考えております。理由としましては、900MHz帯は免許不要な帯域で、複数の人が無秩序に利用可能で、簡単に帯域が埋まってしまうためです。山手線の半径が6kmですから、10km以上飛ぶ900MHz帯の通信では簡単にその範囲を覆ってしまいます。いくら無料であって、電池が10年持ったとしても、通信をしたいときに、通信ができないのであれば、あまり利用価値はありません。

弊社では、3G, LTE機器の開発をしております。2017年からはNB-IOT等のチップセットも出てくるため、それらの開発を進めていきます。3G, LTEに関するサービス、技術については、お気軽にお問い合わせください。