位置情報システムの比較

 

世の中には、さまざまな位置情報システムがあります。それぞれの一般的な特徴を下記に記載しています。弊社では、Wi-Fi位置測位(ToF)と、BLE方角検知(AoA)と、電波強度(RSSI)に対応したプラットフォームを販売しております。

さまざまな位置情報技術

技術場所/通信距離/精度収容台数メリットデメリット
Wi-Fi位置測位(ToF)屋内・屋外
250m
精度1m
数十台障害物の反射に強い。
移動局の電流が多い(100mA以上)。
BLE方角検知(AoA)屋内・屋外
30m
精度1m
数百台移動局が省電力(1mA以下)。
小型化が可能。

障害物の反射に弱い。
角度が取れない通路などには向かない。
電波強度(RSSI)屋内・屋外
30m
精度10m
数百台移動局が省電力(1mA以下)。
小型化が可能。
精度が悪いため、基地局を多くしないと実質的に使えない。
RTK GPS位置測位屋外のみ
制限なし
精度10cm
無限精度が良い。屋外のみしか使えない。
街中など遮蔽物が多いと使えない。
カメラ画像処理(SLAM等)基本屋内
制限なし
精度10cm
無限精度が良い。事前のマップ作成が必要。
位置を失うと復帰できない。
LiDAR(SLAM等)屋内・屋外
制限なし
精度10cm
数台精度が良い。光が干渉するため、複数台で動かせない。
事前のマップ作成が必要。
位置を失うと復帰できない。
加速度(PDR)屋内・屋外
制限なし
精度5m
無限人にしか利用できない。
位置を失うと復帰できない。

電波強度(RSSI)を使った位置情報システムでは、屋外、屋内問わず、近くに金属があると20mくらい距離の推定値が変化してしまうため、弊社では5m以内の近接検知にしか利用していません。

また、UWBを使った位置情報システムも考えられますが、通信距離が10mと短いことや、収容できる台数が少ないため、位置情報システムとしては適していません。UWBは、どちらかと言ったら、AirTagのような近距離で1対1の距離測定に使われることを目的とした技術です。