カテゴリー別アーカイブ: 市場動向

Chrome for AndroidがPhysical Webに対応

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情報源: Chromium Blog: The Physical Web expands to Chrome for Android

Physical Webの最初の取り組みとして、2015年夏にChrome for iOSにてビーコン(Eddy Stone)を検知できるようになった。ビーコンはURLを短縮形で送信しており、それをiOSのChromeが解釈して、表示するというものである。今回、Chrome for Androidもversion49(現在はversion48)から、この機能をサポートすると発表があった。

やはり、課題はセキュリティだろう。Eddy Stoneの仕様は公開されているため、誰でも偽造ができたり、悪意のあるサイトに誘導できるものとなっている。この問題を解決しないかぎり、いくら便利にブラウザでビーコン検知できたとしても、怖くて使えない。極端な話では、非常に電波の強い悪意のあるビーコンを作って、置いておくことで、周辺にいる人がすべてそのビーコンの示すサイトに導かれてしまうという事態になる。

弊社では、ビーコンの暗号化を強化し、偽造が困難なビーコンのプラットフォームを使ったサービスを提供しております。お気軽お問い合わせください。

Wi-Fi HaLow®が発表されました

情報源: Wi-Fi HaLow | Wi-Fi Alliance

 2016年CESにてWi-Fiより、IoT向けの低消費電力で長距離通信ができる認証プログラムWi-Fi HaLow®が発表されました。スマートホーム、コネクッテド・カー、デジタル・ヘルスケア、農業、物流、スマートシティーに応用が期待されます。(なお、Wi-Fiは認証プログラムの提供・試験をするだけで、実際の技術規格はIEEE802.11ahというものを利用しています。)
 現行の2.4GHz/5GHzの周波数帯を使ったWi-Fiでは、物理的な特性上、低消費電力にするのが、非常に難しかったのですが、Wi-Fi HaLow®では、周波数帯を900MHzに変更し、低消費電力で、通信距離を2倍にしています。
 一般的には、送信時の電力を上げれば、通信距離が伸びます。また、利用する周波数帯を低くすれば、通信距離が伸びます。それ以外に、周波数帯を低くすると、建物の中でも電波が回りこんで到達するので、カバーできる場所が広くなり、実質的に通信距離が伸びます。Wi-Fi HaLow®では、このことを利用して、現状の問題点を克服しています。
 現在、IoT関連の通信規格は世界中に無数にあり、日本でも各団体がそれぞれで規格を策定し、統一がなされてない状態です。そこに、今回、近距離無線通信のデファクトスタンダードであるWi-Fiが規格を提案してきたことは、非常に大きな流れであります。
 弊社としても、今後、経過を見守っていきたい技術の一つであります。