無線LANの歴史

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無線LANは、一般に2.4GHz、5GHzの周波数帯域を使った通信技術です(900MHzとか60GHzとかもあります)。
イーサネットなどの有線LANのPHY層とMAC層を無線に置き換えたものです。
IP層から上が、有線LANと同じため、既存アプリケーションがそのまま使え、急速に発展しました。

無線LANは、2000年ころからIEEE802.11bという規格で、PCMCIA, CompactFlashインターフェイスなどでPCに接続する製品が出始めました。当時は消費電力がものすごく大きく、組込み製品にはまったく使えませんでした。動作も非常に不安定で、TCP/IPの実効速度が3Mbpsと遅く、すぐに切断が発生し、信頼性がないイメージでした。
その後、2004年ころからIEEE802.11gという規格が出始め、TCP/IPの実効速度が20Mbpsになったことで、急速に普及してきました。組込み製品にも使えるような半導体デバイスも出てきました。しかし、当初は暗号化がWEPしかなく(TKIPをサポートしているのもあったが、少数)、簡単に通信を解読できてしまうため、やはり、安全面で使えないというイメージになってました。
その後、ようやく、AESの暗号化を搭載する機器が増えてきて、今日のように安心して使えるようになってきました。