接続、切断について(★)

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ネットワークに接続したい機器は、接続用のフレームを送信し、許可を得る必要があります。また、通信状態から切断をしたい場合も、切断用のフレームを送信します。
インフラストラクチャーモードとアドホックモードでは、ネットワークへの接続方法が違います。

まず、インフラストラクチャーモードでは、下記のように、STAがAuthenticationフレーム、Associationフレームを送信することで、接続に行きます。そして、STAがDe-authenticationを使って、切断に行きます(Disassociationでも同じように切断できます)。
wlan_connect_infra
普通は、意味的にDisassociationを使って、切断に行くべきかと思いますが、なぜか無線LANの世界では、De-authenticationを使うことが慣習となっています。
さらにいうと、IEEE802.11の仕様書には、切断について明示的に書かれていません。別に切断処理をしないで、抜けてしまっても仕様上は特に問題はありません。おそらく、距離が遠くなって、物理的に通信できなくなるケースもあるので、切断処理を明示的に記載してないと思われます。



次に、アドホックモードでは、接続・切断という概念がありません。下記のように、STA2が生成したネットワークがある状態において、STA1がSTA2と同じ内容のビーコンを送信しはじめたら、ネットワークに参加(Joinという)したことになります。また、STA1がビーコンを出すのをやめたら、ネットワークから離脱(Leaveという)したことになります。ビーコンをたまたま出してないのか、ネットワークを離脱したかの判断ができないという、非常に曖昧なネットワーク構成です。
wlan_connect_adhoc