ビーコンについて(★)
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ネットワークを作成した機器がBeaconフレームを定期的に送信します。通常は約100ms間隔で送信しますが、10sec間隔とか自由に設定ができます。(実は、厳密には1単位時間が1.02msとなるため、通常の送信間隔は102msとなります。ただし、細かすぎるのでみなさん100msといってしまっています。)
ビーコンを使う目的は、ネットワークを作成した機器が、この領域には私のネットワークが存在しますということを周りの機器に知らせるためです。
シーケンス図では、アクセスポイントのことをAPと書きます。ステーションのことをSTAと書きます。
インフラストラクチャーモードの場合は、アクセスポイントがビーコンを送信します。
アドホックモードの場合は、ステーションの誰かが必ずビーコンを送信します。決め方は、各機器が毎回ランダムに送信します。誰かが先に送信したら、自分は送信はしません。
インフラストラクチャーモード、アドホックモードともに、このBeaconフレームを出した機器は、その後、常にデータを受信できる状態にしておかなければなりません。と言いますのは、どのタイミングで、他の機器がネットワーク情報の取得(Probe Requestフレーム)をしにきたり、接続(Associationフレーム)に来るかわからないからです。そのため、非常に電力を消費します。
Beaconフレーム
Beaconフレームには主に下記のパラメータが含まれます。
- SSID:ネットワーク名
- Beacon Interval:ビーコン間隔(100msとかなら100)
- Supported Rate:サポートしている物理レイヤのデータレート
- TIM(Traffic Indication Map):省電力モードの時に使うパラメータ(後述)
- ネットワークの暗号方式情報
- その他、ネットワークの情報