Type-4A Tagの説明(★)

[NFCの開発依頼は、フィールドデザインまでお気軽にお問い合わせください。]
 
Type-4A Tagについて説明していきます。


コマンド

NFCでReader/Writerから空間を流れるコマンドは下記のものがあります。
衝突検知まではType-2と同じコマンドです。それ以降のデータアクセスでは、APDUを使ったコマンド体系になっています。なお、APDUではI-block, R-block, S-blockというフレームを使いますが、その識別子(PCB:Protocol Control Byte)は、ISO 14443-3で定義されているコマンドコード(REQA,REQB,etcのコード)と同じ位置に配置されますが、番号がかぶらないようになっています。

コマンド コード 説明
REQA 0x26 Tagを探索する。ATQAでTagが応答する。複数が同時に送るケースもあるが、問題ない。
AntiCollision CL1 0x93 0x20 アンチコリジョンの実行をする(CL1)。
Select CL1 0x93 0x70 通信したいTagの選択をする(CL1)。
AntiCollision CL2 0x95 0x20 アンチコリジョンの実行をする(CL2)。

Select CL2

0x95 0x70

通信したいTagの選択をする(CL2)。SAKでTagが応答する。

RATS 0xE0 ISO-DEP(APDU)の有効化をする。TagはATSで応答する。
APDU:SELECT APDU(0xA4) ファイルを選択する。
APDU:READ APDU(0xB0) データを読み込む。
APDU:WRITE APDU(0xD6) データを書き込む。

動作

実際のコマンドがどのように流れているのか説明します。ACTIVEになるまでは、Type-2と完全に同じです。
フィールドを生成し、Tagに電力を供給したのち、Tagを検出します。
複数枚のTagが存在している場合もあるので、Selectにより、通信したいTagの選択をしていきます。
Tagが選択されると、ACTIVE状態になり、ファイルを選択し、読み書きを行います。
Type-4の場合は、ファイルシステムなので、最初にファイルを選択してから、読み書きをします。