BluetoothでのAudio伝送(★)

[BLE(Bluetooth Low Energy)の開発依頼は、フィールドデザインまでお気軽にお問い合わせください。]

ここでは、BluetoothでのAudio伝送について、歴史から説明します。


歴史

Classic Bluetoothでは、Audioを伝送するプロトコルやプロファイルが定義されてました。
音楽データを伝送するには、A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)を利用し、
再生・停止などの制御には、AVRCP(Audio Video Remote Control Profile)を使います。
音楽データの圧縮には、主にSBC(Sub Band Codec)という周波数ごとに分割してフーリエ変換を使った圧縮方法を使います。
オプションで、AACやaptXなどを選択できます。弊社でもハンズフリーやオーディオ機器を開発したことがありますが、SBCは、普通にスピーカで聴いても低音から高音まで十分綺麗な音がでます。

データ通信はほぼすべてClassic BluetoothからBluetooth Low Energyに置き換わりましたが、Audio伝送に関しては、Bluetooth Low Energyがサポートしてないため、Classic Bluetoothを使わざるを得ない状態でした。
Classic Bluetoothをサポートした半導体デバイスが消滅していく中で、Audio伝送をどう実現するかが近年の課題でした。
そのような背景の中で、Bluetooth Low EnergyのPHYを利用して、Audioを伝送するLE Audioがver5.2により規格化されました。


LE Audioの特徴

LE Audioの特徴には下記のものがあります。

  • Classic BluetoothのA2DP(Advanced Audio Distribution Profile)やHFP(Handsfree Profile)の置き換え
  • 複数チャネルによるマルチストリーム転送
  • デバイス数に制限のないブロードキャスト転送
  • LC3(Low Complexity Communications Codec)を使い、SBC(Sub Band Codec)より高音質なAudio伝送が可能
  • LE Isochronous Channelsのサポートにより、リアルタイムストリーミングをサポート

LE Audioのユースケース

LE Audioのユースケースには下記のものがあります。

  • スマートフォンからヘッドホンに接続し、LeftとRightにそれぞれ音楽データを同時転送する(Connected Isochronous転送を利用)
  • 広場などで、不特定多数の聴衆に音楽データをブロードキャストする(Broadcast Isochronous転送を利用)