BLE位置情報プラットフォーム

GPSの届かない屋内(インドア)でもリアルタイムに位置情報を取得、分析

 

フィールドデザインの「BLE位置情報プラットフォーム」は、Bluetooth Direction Finding(Bluetooth AoA)を使い、ボタン電池サイズのタグを持ち歩くことで、ユーザーの屋内・屋外での位置をリアルタムに検知し、さまざまなサービスに適用できるプラットフォームです。これまで、IoTでできることはSensing(センサー情報取得)だけでしたが、位置情報を追加することで、実世界と仮想世界をシームレスに接続することが可能になります。さらに、お客様のサービスと連携することで、新しいサービスの発明が可能になります。

  • オフィス、工場、倉庫、病院などで、設備、資産、資材、人をリアルタイムにトラッキング、見える化できます。屋内・屋外問わず、どこでもトラッキングが可能です。
  • 自動運転ロボットや自動制御ドローンなど、LiDARやカメラ情報を使わず、屋外・屋内をシームレスに自律走行・自律飛行することが可能となります。現状、事務所内・倉庫内・工場内などでロボットのナビゲーションをする際は、床に特殊なマークをつけることや、磁気を埋め込むことで、自動運転を行っています。それには、大掛かりな設備と、準備に膨大なコストと時間がかかっていました。しかし、フィールドデザインのBLE位置情報プラットフォームを使うと、場所を問わず、簡単な設置のみで即時運用が可能になります。
  • 屋内施設等で、各ユーザーの場所にに応じたサービス提供が可能となります。お客様のサービスと連携し、これまでにない、さまざまなサービスを提供できます。例えば、建設現場などの場合、屋内での位置に応じたメモ・写真を記録することができ、作業記録が圧倒的に簡単に正確になります。
  • 屋内プロスポーツなどで、選手の移動を記録し、選手交代の時期予想や、ゲーム戦略に役立てることができます。本プラットフォームは、チューニングにより、通信遅延を含め100ms単位での位置情報取得が可能になります。人間の足は、100msで最大1mしか移動できないため、ほとんどのプロスポーツに適用が可能です。

BLE位置情報プラットフォームの利点

フィールドデザインの「BLE位置情報プラットフォーム」は、以下の利点があります。

  • 精度が良い
  • 基地局のカバーエリアが広い
  • 屋内・屋外問わず利用可能
  • 移動局が軽量、安価、電池交換不要※1
  • 大量の移動局を同時管理できる
  • システムの設置が簡単
  • すべて自社技術開発のためカスタマイズが容易

※1: 3ヶ月間/3.5年間


全体システム構成

システムは、利用者が持ち歩く移動局(無線タグ)と、その位置を検出する基地局と、データを収集する収集局と、位置を推定・保存するサーバPCからなります。位置情報を確認する際は、ユーザ端末よりサーバPCにアクセスすることで、リアルタイムな位置情報を取得できます。


なお、収集局とサーバPCは、Ethernetで接続する必要があります。複数フロアでご利用の場合は、Ethernetの敷設が必要です。既存のEthernetを使う場合、お客様の社内ネットワークと干渉させないために、VLAN等で論理的に分離することをお勧めいたします。
更新時間は、システム全体の移動局数が64台までは1秒間隔です。65台から256台までは4秒間隔です。257以上もカスタム仕様により、対応は可能ですが、更新期間が長くなります。

 

表示画面

付属する位置表示ソフトウェア(サーバ内のWEBサービス)により、位置情報、動線分析が簡単に行えます。フロアの平面図(JPEG形式)をインポートすることで、背景を実寸で挿入することが可能です。

拡大・縮小などマウスで自由に操作が可能です(上図の拡大画面)。

 

カスタマイズ

「BLE位置情報プラットフォーム」では、お客様のサービスに簡単に組み込むことが可能です。
サーバPCのソフトウェア構成は下記のようになっており、位置DBを外部ホストに配置する設定が可能です。

 
下記では、リアルタイムに位置DBに保存された位置情報を、お客様のアプリケーションから即時取得する構成を示します。自由に位置情報を利用できる点が、本プラットフォームの最大のメリットです。また、お客様のサーバーをクラウド上に設置するなども可能です。

 

製品仕様

移動局(無線タグ):7.5cm x 3.0cm, 20g, CR2032電池で駆動(100日間動作)。また、大きさが8.0cm x 8.2cm x 5.6cm、単2電池動作、防水・防塵の移動局もあります(1300日間動作)。
基地局:18cm x 15cm, USB miniB端子より電源供給。
  • 移動局(無線タグ)は、一つのフロアに256個まで、利用可能です。
  • 基地局は、各フロアに最低4つは必要になります。通信距離の関係から30mごとに設置が必要です。多ければ多いほど、移動局の位置が正確になります。壁など障害物が少ない環境では、基地局から5mでの誤差は実測で22cmでした(距離が離れるに比例して、誤差が大きくなります)。壁が多い部屋など環境によっては2m以上の誤差になることもありますのでご了承ください。
  • 収集局は、各フロアに最低1つは必要です。基地局に対して、250m圏内に1つ必要となります。
  • 本製品は、2.4GHz帯を利用するため、2.4GHzの電波が混雑している場所では利用できません。ご利用のWi-Fi側のチャネル設定で、Wi-Fiと共存することも可能ですので、詳しい内容はお問い合わせください。

 

 

導入検討、価格などについては、下記よりお問い合わせください。デモも可能なので、お気軽にご連絡ください。なお、受注生産になります。また、競合するサービス・製品を製造・販売している企業様へのお取り扱いは控えさせていただいております。